アメリカのマウンドに渡って数年。藤浪晋太郎の立ち位置は、常に崖っぷちと背中合わせだ。160キロ中盤のフォーシームと、打者の手元で急激に落ちるスプリット。そのポテンシャルだけを見れば、間違いなくメジャーの守護神クラスである。しかし、突如として牙をむく制球難が、彼の評価を複雑にし続けている。
現地メディアも彼の「二面性」に戸惑いを隠せない。3者連続三振でねじ伏せた翌日に、3連続四球で自滅する。この予測不能なピッチングスタイルこそが、日米のファンを惹きつけてやまない理由であり、同時に監督たちの頭痛の種なのだ。2026年も、彼はマイナーとメジャーを行き来しながら、己の限界に挑み続けている。