ここで正しておくべき重要な医療的事実があります。それは「すべての口臭が胃のせいであるわけではない」という点です。
一般的に、臨床統計における口臭原因の約85〜90%は口腔内(舌苔・歯周病・進行した虫歯)に由来します。胃腸などの内科的疾患が直接の主因であるケースは全体の10%前後に過ぎません。
ネット上では「口が臭い=すべて胃が腐っている」といった極端な情報が散見されますが、胃由来の口臭を疑うべき明確な境界線は「胸やけ・胃痛・呑酸・頻繁なげっぷなど消化器系の自覚症状が併発しているかどうか」です。胃の症状が一切ないにもかかわらず胃薬を乱用しても口臭は改善しません。正しい鑑別が不可欠です。