日本のエンタメ史において、時代を超えて愛される「お母さん像」を体現してきた筆頭が薬師丸ひろ子だ。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で見せた温かくも一本筋の通った母親役は全国民の涙を誘い、その卓越した演技は日本アカデミー賞をはじめ数々の賞に輝いた。彼女が画面に登場するだけで漂う圧倒的な安心感と包容力は、間違いなく名作の証と言える。
一方で、現代的なしなやかさと優しさを兼ね備えた母親像として支持を集めるのが石田ゆり子だ。SNSや著書で見せる飾らないライフスタイルも人気を集め、劇中では子どもの自主性を重んじる自然体の母や、揺れる感情を抱える等身大の女性を爽やかに演じ分けている。