かつて日本の少女漫画文化の土台を築き上げた歴史的名著の数々。その発信源である講談社は、紙媒体の枠組みを超えた新たなビジネスモデルへの全速力でのシフトを進めている。少子高齢化やデジタル化の波に伴い、紙の雑誌市場が縮小を続ける中、同社が打ち出した策は「グローバル・ファースト」の思考転換だった。
かつて少年漫画やアクション作品が先行していた海外輸出の波に、繊細な心理描写と美しいビジュアルを誇る作品群が本格参入を果たした意味は大きい。伝統と革新を共存させながら、多様な価値観を持つ世界中の読者へアプローチする姿勢は、深刻な構造改革を迫られる日本の出版ビジネス全般にとっても大きな金字塔となっている。