コスメティックス業界の製品ラインナップにも、この意識変化は色濃く反映されている。かつては鼻を小さく見せるための強力なシェーディング製品が売れ筋だったが、現在のトレンドは真逆だ。
「鼻の存在感を抑えるのではなく、鼻筋の通った力強さを美しく光らせる」ことを目的とした新しいハイライターや透明感のあるバームが市場を席巻している。パリ・ファッションウィークで活躍するトップメイクアップアーティストのイザベル・デュポン氏は、「完璧に整いすぎた無個性な顔立ちよりも、強い骨格を持つ顔立ちの方が、照明の下で圧倒的なストーリー性を放つ。鼻の大きさや形の個性は、キャンバスにおける筆跡のようなものだ」と指摘する。