愛知県を中心とする東海エリアにおいて、「車校」はもはや単なる略称を超えた社会インフラの一部です。高校3年生の冬休みが近づくと、教室のそこかしこで「どこの車校に通う?」「高校の許可取って車校通い始めた」という会話が飛び交います。地元ラジオ局のCMでも「〇〇車校」というジングルが日常的に流れ、地域全体がこの単語を共有しています。
それだけに、ネット掲示板やSNSでは毎年、上京組による嘆きの声が投稿され、風物詩となっています。
「東京の大学に入って『明日車校あるからサークル行けない』って言ったら、全員から『車校って何?社交クラブ?』って大爆笑された。死ぬほど恥ずかしかった」(愛知県出身・大学1年生の手記より)
「知恵袋で『車校って方言なんですか?』という質問を見て背筋が凍った。人生20年間、広辞苑に載っているレベルの標準語だと思い込んでいた」(岐阜県出身・20代会社員の投稿より)
中日新聞Webが中部地方の読者を対象に実施した調査データによると、略して呼ぶ場合、全体では「車校」が約6割を占める圧倒的な強さを見せました。一方で、隣県である滋賀県では関西圏の影響から「教習所」派が増加し、静岡県に入ると後述する「自校」が急浮上するなど、中立地帯での激しいせめぎ合いも浮き彫りになっています。