なぜ私たちはポテトチップスや清涼飲料水のパッケージを開けると、最後まで手を止められないのか。最新の栄養学は、それが消費者の「自己管理能力の欠如」ではなく、脳の報酬系を直接刺激するよう科学的に設計されているからだと明かす。脂肪、砂糖、塩分を絶妙な比率で組み合わせ、脳から快楽物質ドパミンを爆発的に放出させる「至福点(ブリス・ポイント)」が緻密に計算されているのだ。
食品工業の技術者たちは、口当たりや噛みごたえ、香りの広がり方に至るまで徹底的なマーケティングと実験を重ねている。食物繊維が削ぎ落とされたこれらの食品は咀嚼速度が速くなり、満腹感を感じる前に大量摂取へと導く。さらに、消化吸収が異常に早いため血糖値の急激な乱高下を招き、それが更なる中毒的な欲求を呼び起こす悪循環を生み出している。