近年の大学入学共通テストにおいて、単なる用語の丸暗記で通用する設問は姿を消した。日本古代史の分野でも、史料の抜粋、考古学的出土品の写真、当時の東アジア情勢を示す地図を組み合わせて思考させる総合問題が主流となっている。
共通テスト攻略の鍵は、語呂合わせで記憶した「讃・珍・済・興・武」の軸線に、当時の高句麗・新羅・百済の動向や『宋書』倭国伝の記述、そして鉄剣などの金石文データを立体的に紐付けることだ。「なぜこの時代に倭王は劉宋へ朝貢したのか」「武(雄略天皇)の時代に国内の統一支配がどう進んだのか」という因果関係を説明できるレベルまで知識を昇華させれば、どれほど捻られた初見の史料問題であっても着実に満点を狙える。