ネット上で長く語り継がれている「エマ役の途中降板疑惑」ですが、結論から言えば不祥事や制作トラブルによる途中降板ではなく、当初から計画されていた脚本上の世代交代です。
朝ドラ『マッサン』において、エマは主人公夫婦の間に実子が授からなかったことから迎え入れられた大切な養女です。劇中では乳幼児期から始まり、昭和初期の北海道・余市を舞台に、激動の戦中・戦後を経て30代を迎えるまでの約30年近い歳月が描かれました。
物語の第19週(昭和15年〜)から登場した優希美青演じるエマは、15歳〜19歳の多感な青春時代を担当。そして第22週終盤(昭和18年〜)以降、終戦を経て25歳から30代へと成熟していく大人時代を木南晴夏が引き継ぎました。実年齢当時15歳だった優希美青に対し、木南晴夏は当時29歳。「実年齢15歳の若手女優に、終戦直後の疲弊や大人の恋愛・結婚葛藤(25〜30代)を演じさせるには無理がある」という、リアリティを最優先するNHK制作陣の演出意図による必然のキャスティングでした。