外貨決済において、旅行者やネット通販利用者が最も陥りやすい落とし穴が「クレジットカード決済時の通貨選択」と「為替確定のタイムラグ」です。
海外のホテルやレストラン、あるいは海外通販サイトの決済画面で、「JPY(日本円)で支払いますか?それともUSD(米ドル)で支払いますか?」と提示される場面に遭遇した経験はないでしょうか。この仕組みは「ダイナミック・カレンシー・コンバージョン(DCC)」と呼ばれます。
ここで「日本円の方が金額が確定して安心だから」と日本円表示を選択すると、加盟店や決済代行会社が設定した5%〜10%もの法外な独自手数料が上乗せされるケースが一般的です。正解は、迷わず「USD(現地通貨)」を選択することです。USD決済を選べば、カード会社が定める正規の海外事務手数料(1.6%〜2.2%程度)で処理されるため、余計な手数料搾取を防ぐことができます。
また、クレジットカード海外ドル決済レートは「カードを利用した瞬間のレート」ではなく、「現地の加盟店からカード会社へ売上データが到着した日(通常2〜4日後)のレート」が適用される点も知られざる盲点です。相場が急速に円安へ動いている局面では、決済時よりも円安が進んだ不利なレートで確定してしまうリスクを孕んでいます。