1950年代から1980年代にかけて、任天堂は花札・トランプの専業メーカーからプラスチック玩具、電子玩具、そして家庭用ビデオゲームへと劇的な事業転換を遂げました。この激動の時代、製品の多角化に合わせてロゴデザインも目まぐるしい変遷を辿っています。
特に注目すべきは、1950年代後半のトランプ輸出に伴う英語ロゴの本格導入です。当時は「NIPPON CARD」や筆記体風の「Nintendo」、あるいは円の中に「N」と「G」(Nintendo Gamesの略)を組み合わせたモダンなシンボルなど、多種多様なプロトタイプが製品ごとに試用されていました。
1960年代後半の玩具ブーム期には、昭和レトロを感じさせる幾何学的なカタカナの「ニンテンドー」ロゴや、立体的な六角形に「N」を配したマークが玩具パッケージを席巻。事業の試行錯誤とクリエイティビティの爆発が、そのままロゴの多様性に表れていた時代といえます。