台風本体の風雨だけでも脅威だが、本当に恐ろしいのは台風が持ち込む湿った空気によって誘発される「線状降水帯」の突発的な発生だ。これにより、台風の中心から数百キロ離れた地域でも猛烈な集中豪雨に見舞われる。
「まだ台風の暴風域に入っていないから大丈夫」という油断が、避難の遅れを引き起こす最大の要因だ。自治体が出す「警戒レベル4(避難指示)」の発令を待っていては、すでに道路が冠水し、外に出ること自体が致命的な危険を伴うケースが後を絶たない。気象庁の予測メッシュや雨雲レーダーの動きを直接確認し、レベル3の段階で高齢者や要支援者の避難を完了させるスピード感が求められる。