排尿を終えた直後から再び尿意がこみ上げたり、下腹部に重だるい感覚が残ったりする残尿感。この症状には、実際に膀胱の中に尿が残っている「器質的残尿」と、膀胱内は空なのに神経の興奮などで残っているように感じる「機能的残尿(仮性残尿感)」の2つのパターンが存在します。
排尿痛や発熱がないにもかかわらず残尿感がずっと続き痛くないケースでは、細菌感染による急性膀胱炎ではなく、膀胱の筋肉や排尿コントロールを司る神経系のアンバランスが疑われます。膀胱が勝手に縮んでしまう過活動膀胱や、長時間のデスクワークや冷えによって骨盤底の血流が滞り、膀胱知覚が過敏になっている状態が典型例です。
また、残尿感とストレス・自律神経の関連も見逃せません。排尿反射は交感神経と副交感神経が精緻にコントロールしています。強い精神的プレッシャーや睡眠不足が続くと自律神経のスイッチが誤作動を起こし、膀胱がわずかな尿量でも過剰に反応して「まだ出切っていない」という偽りのシグナルを脳へ送り続けてしまうのです。