日本のルーツを解き明かす:今こそ知るべき「記紀」の決定的な相違点

日本のルーツを解き明かす:今こそ知るべき「記紀」の決定的な相違点

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神話のパートを読み比べると、その筆致の差に驚かされる。例えば、出雲大社の主祭神であるオオクニヌシ(大国主神)の描き方だ。『古事記』では、因幡の白兎を助け、兄弟の神々から迫害されながらも試練を乗り越えて国造りを行う、非常にドラマチックな主人公として描かれる。

しかし、『日本書紀』におけるオオクニヌシの影は薄い。淡々と国を譲った事実が記録されているに過ぎず、感情移入の余地はほとんどない。海外向けの歴史書に、一地方の地方神のロマンスを長々と書く必要はなかったのだろう。この「物語性」と「記録性」の乖離こそが、両者を隔てる最大の壁だ。

加藤 愛美
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加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。