中国パクリキャラの現在と真相|偽ガンダムや遊園地の末路を追う

中国パクリキャラの現在と真相|偽ガンダムや遊園地の末路を追う

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日本国内で「中国のパクリ」という言葉が爆発的な注目を集めた震源地は、間違いなく2007年5月に大々的に報じられた北京市の石景山遊園地でした。国営企業が運営するこの遊園地には、耳が不自然に丸いネズミ風のキャラクターや、青いドレスを纏いながらも顔立ちが明らかに崩れた偽ディズニーキャラクター、さらには顔色の悪い白雪姫や7人の小人たちが平然とパレードを行っていました。当時の園内には「ディズニーランドは遠すぎる、石景山遊園地へどうぞ」という露骨なスローガンまで掲げられており、日本メディアの直撃取材に対して広報担当者が「これはディズニーではなく、耳の長いネコをモチーフにした当園オリジナルのキャラクターです」と真顔で弁明したシーンは、視聴者に強烈なインパクトを残しました。

その後も珍妙なキャラクターの出現は止まりませんでした。2010年12月、四川省成都市のテーマパーク「国色天郷楽園」に突如出現したのが、いわゆる偽ガンダム四川省事件です。全高約15メートルの巨大ロボット像は、機動戦士ガンダムに酷似した頭部と胴体を持ちながら、なぜか全身が金色に塗装されていました。サンライズ(当時)が事実関係の調査を開始すると、パーク側は一夜にして像にシートを被せ、直後にトゲトゲの装甲パーツを無理やり継ぎ足して「天坪号という完全オリジナル作品」と主張する珍妙な迷走劇を演じました。結局、国内外からの批判の嵐に耐え兼ね、像は間もなく解体・撤去へ追い込まれました。

さらに地方都市のショッピングモールやイベント会場では、胴長で目の焦点が合っていないドラえもん偽物中国展示が各地で乱立しました。2015年には福建省の企業が「机器猫(ドラえもんの旧中国名)」に酷似した商標を勝手に登録し、アパレル製品を展開する事態まで発展しています。ネット上を騒がせた代表的な事例を整理すると、以下の通りです。

  • 石景山遊園地の着ぐるみ群(北京):ミッキー風マウス、ドナルドダック風のアヒル、ハローキティ風の猫など、世界的人気IPを無差別に混載。
  • 黄金の巨大ロボット像(四川省):ガンダムの意匠をほぼトレースしながら、オリジナルと言い張るためにトゲを追加して自爆した象徴的モニュメント。
  • 偽ウルトラマンショー(広州・北京等):著作権許諾を巡る係争の隙を突き、商業施設や映画館で公然と展開された非公認ウルトラマン。
  • 各地の歪んだ日本アニメ像(地方都市):クレヨンしんちゃん、ナルト、名探偵コナンなどの極端にバランスが崩れたFRP(繊維強化プラスチック)製モニュメント。

これら中国パクリキャラクター一覧を振り返ると、なぜここまであからさまな侵害が平然と行われたのかという疑問に行き着きます。背景には、2000年代の中国地方都市における急速なインフラ開発がありました。急増する中間層のレジャー需要に対し、自前の魅力的なエンタメIPを開発するノウハウも時間もなかった地方自治体や開発業者が、「有名キャラに似せれば手っ取り早く客が集まる」という安易な動機で粗悪なコピーを次々と量産したのが実態です。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。