就活情報サイトやSNSの掲示板で定期的に拡散される「読書・映画鑑賞・旅行をESに書くと落とされる」という言説があります。結論から言えば、この噂は半分正しく、半分は大きな誤解です。人事担当者が難色を示す就活ES趣味特技NG例の真相は、テーマそのものの平凡さにあるのではなく、「単語だけを放置して会話の糸口を断ち切っている点」にあります。
取材に応じた大手メーカーの採用責任者は、次のように現場の実感を語っています。「趣味の欄にただ『読書』とだけ書かれていると、年間数千通のESを精読する現場としては、突っ込むべき取っ掛かりが見出せません。一方で『歴史小説を中心に月4冊読破し、登場人物の意思決定プロセスをノートにまとめること』と書かれていれば、その学生の知的好奇心や几帳面な人柄が瞬時に浮かび上がります」。つまり、題材の希少性ではなく、そこに注ぐ独自の切り口と解像度が問われているのです。
真に避けるべきNG例は明確に存在します。第一にパチンコや競馬といった公営ギャンブル、第二に特定の政治的・宗教的主張が強すぎる活動、そして第三に「人間関係のトラブルを連想させる極端な主張」です。企業が採用において注視するのは、組織内での協調性と健全な倫理観です。リスクヘッジの観点から、これらは面接の場に持ち込むべきではありません。