1958年の設立以来、日本のテレビカルチャーを牽引してきた株式会社共同テレビジョン。ニュース取材から端を発した同社は、やがてドラマ、バラエティ、ドキュメンタリー、映画へとその触手を広げ、独自の美学を確立していった。技術集団としての出自を持つからこそ、現場には職人気質のこだわりが色濃く残る。
長きにわたりテレビ番組制作業の第一線を走り続けられた理由は、自己模倣を徹底的に嫌う気風にある。従来のテレビドラマの文法が通用しなくなった過渡期においても、彼らは怯むことなくカメラのポジションを変え、照明の陰影を深め、シナリオの行間を抉り出してきた。技術と演出が火花を散らす制作環境こそが、唯一無二のコンテンツを生み出す母胎となっている。