自覚症状のない初期食道がんをなぜ見つけることができたのか。その背景には、同じ「新御三家」として青春時代から半世紀以上にわたり切磋琢磨してきた盟友・西城秀樹さんの存在がありました。
2018年5月、西城秀樹さんが63歳という若さで旅立ちました。実の兄弟以上の絆で結ばれていた野口の悲しみは計り知れないものでしたが、同時に「秀樹の分まで自分は健康に気を配り、歌い続けなければならない」という強い覚悟を抱くようになります。
普段なら簡易的な項目で済ませていたかもしれない健康診断において、野口はこの年、胃カメラを含む徹底的な精密人間ドックを受けることを決意しました。その結果として発見されたのが、発覚したばかりの微小ながん細胞でした。野口は後に「秀樹が僕の背中を押し、検査を受けさせてくれた」「秀樹が命を助けてくれた」と涙ながらに語っています。