広大な平野と豊かな日本海に抱かれた庄内地方ならではの贅沢が、今日の食フェス会場に凝縮されている。山形県内屈指の穀倉地帯が育んだ在来作物と、酒田港・由良港直送の魚介類が織りなすコラボレーションメニューは圧巻の一言。会場の一角に設けられた特設フードフェスティバルでは、気鋭の若手料理人たちが地元食材を大胆にアレンジした創作料理を競い合うように提供している。
舌の上でとろけるような寒鱈のアクアパッツァや、春採り野菜の素揚げなど、一口ごとに素材の生命力が弾ける。ブース前では生産者自らがマイクを握り、作物のこだわりや風土の魅力を熱っぽく語る姿も見られた。ただ食べるだけにとどまらず、食の背景にある風土そのものをまるごと味わい尽くす濃厚な時間が流れている。