BEGINのギタリスト・島袋優氏およびボーカル・比嘉栄昇氏によって生み出された『三線の花』は、琉球音階(ド・ミ・ファ・ソ・シ)に依存しすぎず、西洋音楽的なヨナ抜き音階(ド・レ・ミ・ソ・ラ)やポピュラー和声が巧みにブレンドされています。このハイブリッドな構造が、どこか懐かしく切ない旋律美を生み出しています。
伴奏として弾き語りを行う場合の基本コード進行は「C - G - Am - Em - F - C - Dm7 - G7」という王道のカノン進行派生型です。三線単体でメロディを爪弾く際も、この裏で鳴っているコードのルート音やコードトーンを頭の中で意識することで、単音弾きに奥行きが生まれます。
特にAメロ「♪名もない花を咲かせました」のフレーズでは、開放弦の「四(中弦)」と「工(女弦)」の共鳴を豊かに響かせることが情感を出す最大のポイントとなります。バチ(水牛角製爪)を力任せに振り下ろすのではなく、弦の表面を滑らかに撫でるように弾くことで、楽曲本来の柔らかい空気感が再現されます。