自分自身や周囲の人が耳鳴りを訴えた場合、一刻を争う初期対応が重症化を防ぐ鍵を握ります。現場ですぐに実行すべき熱中症の耳鳴りへの対処法は、次の4ステップです。
1. 涼しい安全な環境への移動と安静
すぐにエアコンが効いた室内や、風通しの良い日陰へ移動します。衣服のボタンやベルトを緩め、身体の締め付けを解除して血流を促します。横になれる場合は、足を15〜20cmほど高くして寝かせると、心臓や脳、内耳への血流量を回復させる助けになります。
2. 的確な冷却(クーリング)
太い血管が皮膚の近くを通っている「首の両側」「脇の下」「太ももの付け根(鼠径部)」に保冷剤や冷えたペットボトルを当てます。皮膚に水を吹きかけ、うちわや扇風機で風を送る「気化熱」を利用した冷却も極めて有効です。
3. 経口補水液を用いた適切な水分補給
水分補給には、水分と電解質が素早く吸収されるバランスで作られた経口補水液(OS-1など)が最も適しています。手元にない場合は、スポーツドリンクや、水1リットルに対して食塩1〜2gと砂糖を溶かした水でも代用可能です。ただし、冷水を一気にがぶ飲みすると胃腸に負担をかけるため、少しずつ口に含んで飲むのが鉄則です。
【注意】本人が吐き気を催している場合や、意識がはっきりせず自力でペットボトルを持てない状態のときは、無理に飲ませてはいけません。水分が気道に入り、窒息や誤嚥性肺炎を引き起こす危険があります。