事件の発端は、2026年8月4日の未明にオスロ市内のアパートで起きた通報でした。警察が駆けつけた現場では、室内が激しく破壊され、壁には刃物が突き立てられるなど凄惨な状況が広がっていました。警察は当時27歳だったマリウス・ボルグ・ホイビー氏を傷害および器物損壊の容疑で現行犯逮捕し、約30時間にわたり身柄を拘束しました。
当初は一過性の男女間トラブルと見られていたこの事案ですが、マリウス氏自身が弁護士を通じて「酒とコカインの影響下で暴力を振るい、物を破壊した。精神的な問題を抱えており治療が必要である」とする声明を発表したことで、事態は一気に深刻さを増しました。報道各社の追跡取材によると、被害女性には脳震盪の症状が見られ、事件直後にはマリウス氏から被害者へ脅迫的な電話がかけられていたことも判明しています。
さらに波紋を広げたのは、この逮捕をきっかけに過去のパートナーであった女性たちが相次いで沈黙を破った点です。元モデルのジュリアン・スネッケスタッド氏やノラ・ハウクラント氏が、SNSや司法機関への証言を通じて「過去に同様の心理的・身体的DVを繰り返し受けていた」と告発。オスロ警察は捜査範囲を大幅に拡大し、2026年11月には不同意性交(性的暴行)の疑いでマリウス氏を再逮捕する事態へと発展しました。単なる素行不良の枠組みを完全に超え、常習的な凶悪犯罪疑惑として司法のメスが入ることとなったのです。