インターネット上で見かける「保険でできる目立たない入れ歯」の情報には、いくつかの誤解が混ざっています。正確な理解のために代表的な2つの技術の実情を整理します。
① 磁石式部分入れ歯(マグネットアタッチメント)
残った歯根に磁性金属を埋め込み、入れ歯側の超小型磁石で吸着させる仕組みです。バネが見えず着脱が容易ですが、磁石装置そのものは自費診療となります(※保険適用には極めて厳しい解剖学的条件が定められており、一般的な部分入れ歯で保険適用されるケースは稀です)。
② 白い金具(アセタールクラスプなど)
金属の代わりに白いポリアセタール樹脂で作られたバネを使用する方法です。歯の色に馴染むため目立ちませんが、これも基本的には自費診療のオプションとして扱われます。保険適用の範囲内では使用できる材料が国のルールで厳格に指定されているため、「保険で白いバネにする」ことは原則できません。