キックオフの笛とともにピッチ上の緊張感は一気に高まりました。アルゼンチン代表は持ち前のパスワークと流動的なポジションチェンジでビルドアップを試み、立ち上がりからアルジェリアの守備ブロックを揺さぶりにかかります。対するアルジェリア代表は、強固なセンターラインを中心にコンパクトな陣形を敷き、ボール奪取からの鋭い縦パスで背後を執拗に狙うプランを徹底しました。
均衡が崩れたのは前半の半ばでした。アルゼンチンは中盤での細やかなワンタッチパスの連続から相手のプレスを無力化し、ペナルティエリア手前で決定的なコースをこじ開けて先制ゴールをマーク。流れるような連携から放たれたシュートがネットを揺らし、場内は大歓声に包まれます。しかし、百戦錬磨のアルジェリアも怯むことなく、即座にサイドアタックの強度を引き上げ、セットプレーのこぼれ球を押し込んで同点に追いつくなど、前半から一歩も引かないシーソーゲームが展開されました。
後半に入ると、攻守のトランジションスピードがさらに加速します。疲労が見え始めた相手のわずかなギャップを逃さず、アルゼンチンが電光石火のショートカウンターから勝ち越し弾を奪取。試合終盤にはアルジェリアの猛攻にさらされる時間帯もありましたが、守備陣が体を張ったブロックを継続し、タイムアップの瞬間まで高い集中力を維持しました。