『恋のから騒ぎ』を語る上で欠かせないのが、番組終盤の恒例コーナーである「説教部屋」です。その日のトークで最も場を乱した、あるいは明石家さんまの逆鱗に触れたメンバーが呼び出され、さんま自らが愛ある(時に過激な)説教とピコピコハンマーなどでツッコミを入れる構成は、番組屈指のキラーコンテンツでした。
数々の「神回」を生み出した背景には、ネット上で度々囁かれたやらせ疑惑が存在します。「一般女性がこれほど面白いエピソードを毎週話せるはずがない」「すべて作家が台本を書いているのではないか」という疑問です。しかし、当時の制作スタッフや出演者の手記によると、実態は「完全なやらせ」ではなく、極めて綿密な事前アンケートと徹底した構成のすり合わせによるものでした。
出演者は毎週膨大なアンケートを提出し、ディレクターとの長時間の打ち合わせを経て、本人の実体験をより面白く伝えるための「話のフリとオチのブラッシュアップ」が行われていました。そして本番では、明石家さんまの卓越したアドリブ力と瞬発力によって、素人の粗削りなトークが一級のエンターテインメントへと昇華されていたのです。