『傷だらけの天使』でアウトローとしての魅力を爆発させた水谷は、そのわずか4年後の1978年、ドラマ『熱中時代』(日本テレビ系)で再び社会現象を巻き起こします。演じたのは、北海道から上京したばかりの不器用で真っ直ぐな小学校教師・北野広大(北野先生)でした。
前作までの尖った不良イメージを完全に払拭し、訛りのある温かな口調と、全身全霊で児童たちと向き合う素朴で愛らしい青年教師を好演。ビデオリサーチの調査記録によると、『熱中時代(教育編)』の最終回視聴率は40.0%という驚異的な数値を叩き出しました。日本全国で「北野先生のような先生に担任になってほしい」という声が殺到し、教育界や教員採用の志望動機にまで影響を与えたとされています。
さらに表現者としての才能は演技だけに留まりませんでした。1979年にリリースされたドラマ『熱中時代・刑事編』の主題歌「カリフォルニア・コネクション」は、オリコンチャート最高2位を記録し、累計売上65万枚を超えるメガヒットを記録。同年の『第30回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たすなど、トップスターとしての地位を不動のものにしました。哀愁漂うボーカルと洗練されたメロディは、俳優業の余技ではない一流の音楽表現として高く評価されています。