どれほど魅力的な施設であっても、社会的なルールを無視して立ち入ることは許されない。その根幹にあるのが狂犬病予防法に基づく年1回の予防注射と登録義務だ。現在、多くの優良施設では狂犬病および混合ワクチンの接種証明書の提示を義務付けており、未提示での入場を厳格に拒否している。
また、一般社団法人ジャパンケネルクラブ (JKC)をはじめとする畜犬団体が呼びかけるように、基礎的なオビディエンス(服従訓練)――「おいで(呼び戻し)」「マテ」「スワレ」――が入場前の大前提となる。興奮して制御不能になった際に声をかけても戻らない状態では、ノーリードにする資格はない。
犬が本来持つ生態的ニーズを満たしつつ、周囲に危険やストレスを与えない環境を整えることは、現代のアニマルウェルフェア(動物福祉)の基本理念そのものである。