背景にあるのは、世界的な問題となっている観光公害(オーバーツーリズム)の影だ。旅先での感動をSNSで瞬時に共有できる時代になり、「いいね!」や注目を集めるための過激な行動がエスカレートする現象が全国で相次いでいる。
しかし、自然環境に手を入れる行為は、厳格な環境保護の観点から明白な破壊行為と言わざるを得ない。砂の上に踏み込み、意図的に深く土砂を掘り返すことで、風による自然な砂の移動が阻害され、生態系や独特の自然造形に歪みが生じるリスクも指摘されている。
「観光客を歓迎したい一方で、大切に守ってきた景観が傷つけられるのは忍びない」。地域住民が抱える葛藤は根深い。