カードの資産価値を決定づける決定打となっているのが、世界最大の第三者トレーディングカード真贋・格付け鑑定機関であるPSA(Professional Sports Authenticator)の存在だ。海外のハイエンドコレクターが参入したことで、カードの状態を10段階で評価するグレーディングシステムが価格決定の絶対基準となった。
特に「MサチコEX」や旧裏時代のカードにおいて、最高評価である「PSA 10(Gem Mint)」を獲得した個体は、素面のカードの2倍から3倍以上の評価額で落札されるケースが常態化している。配布時にスリーブへ入れずに手渡しされたものが多いことや、紙製カード特有の経年劣化、白かけ、表面のスレなどを考慮すると、完全無欠の状態で現代に残っている個体は奇跡に近い。
海外のアートコレクターたちは、小林幸子という日本のポップカルチャーの象徴とポケモンの歴史が交差したこのカードを、単なるゲーム用品ではなく「現代ポップアートのピース」として買い集めているのだ。