夜間飲食店における無銭飲食の現場では、テクノロジーの進化と店舗オペレーションの高度化により、逃げ得が通用しない環境が構築されています。都内主要歓楽街の居酒屋店長や警備関係者の証言によると、トラブル発生時の対応フローは完全にマニュアル化されています。
「かつては『酔っ払いのうっかり』として大目に見る風潮もありましたが、現在は原材料高や人件費高騰もあり、未払いは全件警察通報を原則としている店舗が多数派です。店内の防犯カメラは4K画質の高解像度化が進み、入店時の顔写真だけでなく、注文端末の操作履歴、スマートフォンの操作画面まで鮮明に記録されています」(歓楽街の飲食店関係者談)
泥酔トラブルが警察沙汰に発展する最大の要因は、金銭の未払いそのものよりも「酩酊に伴う対話不能状態」です。泥酔客が店員に対して「すでに払ったはずだ」「お前の計算が間違っている」と怒号を浴びせたり、千鳥足で店外へ出ようとしたりした段階で、店舗側はトラブル拡大防止のため110番通報を行います。警察官が臨場した場合、まずは所持品検査と身元確認が行われますが、財布の中に現金もクレジットカードもなく、身分証明証の提示も拒むような状況であれば、そのまま最寄りの警察署へ任意同行、あるいは現行犯逮捕の対象となります。