ネットオークションやフリマアプリで頻出するトラブルの一つが、同属のオペルクリカリア・デカリー(Operculicarya decaryi)との誤認や混同です。デカリーはパキプスに比べて発根が非常に容易で成長も早く、価格帯も手頃ですが、成株の価値や樹形の特徴は明確に異なります。
両者を見分ける確実なポイントは「小葉の形状と質感」「小葉軸(葉の柄部分)の翼(よく)」にあります。
- パキプス:葉の表面に強い光沢(艶)と凹凸があり、丸みを帯びた立体的な形状。小葉軸に翼(ヒレのような広がり)がほとんど目立たない。幹肌はゴツゴツとしたイボ状の突起が発達する。
- デカリー:葉は比較的フラットで細長く、光沢は控えめ。小葉軸に明瞭な「翼」が確認できる。幹肌はパキプスほど凹凸が激しくならず、なめらかな樹皮を保ちやすい。
「幼苗期は見分けがつかない」と言われることもありますが、葉の光沢感と小葉軸の構造をルーペ等で精査すれば、幼苗であっても識別は可能です。安価なデカリーをパキプスと誤表記して高額転売する悪質事例も散見されるため、購入元の信頼性確認が不可欠です。