聖徳太子建立の地として知られる四天王寺で毎月開かれる大師会・太子会は、一般的なフリマの定義を心地よく裏切ってくれる。境内を埋め尽くす露店に並ぶのは、色褪せた古布、昭和レトロな看板、陶磁器、そして真贋不明の骨董品だ。
欧米の蚤の市を彷彿とさせるこの空間には、近年、若い世代のインテリア愛好家や海外からのバイヤーが急増している。数百円で投げ売りされているジャンク品の山から、磨けば光るビンテージピースを掘り起こす。出品者である古物商の古老たちと交わす世間話そのものが、この場所における最大の付加価値となっている。