個人名の紙の電話帳が消え去った一方で、ビジネスの世界では異なる力学が働いている。店舗や企業を対象とした「タウンページ(TownPage)」は、デジタルマーケティングツールとしての役割を強めつつ、依然として地域の事業者検索インフラとして存続している。
また、NTTが提供する「104番号案内サービス」も、事前に対象者が案内を許諾しているケースに限定して運用が継続されている。ここでは厳格な登録確認プロセスが敷かれており、ネット上に野放しになっている非公式なデータベースとは一線を画す。電気通信事業法に則った適正な情報提供と、ネット上の無秩序な情報暴露。同じ通信インフラから派生した二つの潮流は、現在まったく対照的な道を歩んでいる。