万が一、誤って次亜塩素酸ナトリウムのミストを吸い込んでしまったり、目に入ったりした場合は、一刻を争う初期対応が求められます。
吸入時に現れる代表的な急性症状
- 初期症状:喉のいがらっぽさ、激しい咳き込み、鼻粘膜のツンとする痛み、涙が止まらない。
- 中等度〜重症:呼吸時のゼーゼー・ヒューヒュー音(喘鳴)、胸の圧迫感・痛み、呼吸困難、めまい、意識の混濁。
現場で即座に実行すべき応急処置ステップ
ステップ1:直ちにその場を離れ、外気の入る場所へ移動する
散布した部屋から直ちに退避し、窓を全開にして換気扇を回します。被災者は新鮮な空気を吸える風通しの良い屋外や別室へ移動させてください。
ステップ2:うがいと洗眼、皮膚の洗浄
口の中に残った薬剤を吐き出し、綺麗な水で何度もうがいをします。目に入った恐れがある場合は、コンタクトレンズを外し、流水で最低15分間以上まぶたの裏まで徹底的に洗い流します。
ステップ3:医療機関への相談・受診基準
咳が止まらない、胸に違和感がある、息苦しさを感じる場合は、迷わず呼吸器内科または救急指定病院を受診してください。受診時には「次亜塩素酸ナトリウムをスプレー噴霧し、吸入したこと」「希釈した濃度(原液の製品名)」を医師へ正確に伝えます。夜間や判断に迷う場合は、公益財団法人日本中毒情報センターの中毒110番などの公的窓口に相談することが極めて有効です。