このポスター発表の根幹となったのは、2026年11月に国立科学博物館研究報告A類(動物学)に掲載された学術論文『赤坂御用地のトンボ相―多様な環境と緑地管理の成果―』です。筆頭著者は国立科学博物館動物研究部研究主幹の清拓哉氏、第二著者が宮内庁職員の飯島健氏、そして第三著者として悠仁さまが名を連ねています。
この研究が学術的に極めて高い価値を持つ理由は、調査が行われた場所と期間にあります。赤坂御用地は一般人の立ち入りが厳しく制限された都心の広大な緑地であり、都市化が進む東京23区内における貴重な「生物多様性の孤島」です。本研究では2012年から2026年までの約10年間にわたり、悠仁さまが幼少期から継続して実施された目視観察、写真撮影、標本採取の記録が網羅されています。
論文中では、過去の調査(2002〜2004年)で確認されていた24種から大幅に増加し、合計8科38種が記録されたことが示されています。これには、人工的に整備された水辺環境の創出や、草刈りの時期を工夫するといった「環境管理の成果」が科学的に反映されており、都市生物学における保全生態学的知見としても高く評価されています。