事件の発端は、2026年10月下旬に遡ります。北海道千歳市の大学に通っていた長谷知哉さんは、交際相手であった八木原亜麻被告の自宅アパートを訪れました。捜査関係者の証言や報道各社の取材によると、両者の間には以前から交際や金銭トラブルをめぐる摩擦が存在しており、八木原被告が友人の川村葉音被告に相談を持ちかけたことから事態は急転直下、最悪のシナリオへと転がり始めました。
川村被告を通じて呼び集められたのは、地元の男子高校生やアルバイトの少年ら4人でした。長谷さんは江別市文京台の公園へと連れ出され、深夜の暗闇の中で激しい集団暴行を受けることになります。顔面や腹部への激しい打撃、衣服を剥ぎ取られるなどの屈辱的な行為が長時間にわたって執拗に続けられました。翌朝、公園の草むらで意識不明の全裸状態で倒れている長谷さんが発見され、搬送先の病院で外傷性ショックなどにより息を引き取りました。
さらに悪質なのは、瀕死の長谷さんを公園に放置した直後、被告グループが奪ったキャッシュカードを使用し、近隣のコンビニエンスストアのATMから現金を不正に引き出していた点です。単なる若者同士の諍いや突発的な喧嘩の枠を完全に超え、冷酷な略奪と死の放置へとエスカレートしていった経緯は、道内のみならず日本全国に底知れぬ恐怖を与えました。