八田容疑者の生い立ちを辿ると、今回の別府ひき逃げ事件が突発的な暴走ではなく、長年にわたる反社会的な行動パターンの延長線上にあったことが浮き彫りになります。石川県で生まれた八田容疑者は、その後千葉県へと移住し、スポーツ強豪校として知られる習志野高校へと進学しました。
しかし、高校在学中に極めて重大な凶悪事件を起こします。些細な口論から同級生の背中などをハサミや刃物で突き刺すという殺人未遂事件を引き起こし、逮捕されているのです。この事件当時、未成年であったことや家庭の更生環境を考慮された結果、実刑判決を免れて保護観察処分等の寛大な措置となりましたが、周囲に与えた恐怖と衝撃は計り知れないものでした。
さらに20代に入ってからもその凶暴性は収まらず、知人を不当に拘束して暴行を加えた逮捕監禁罪など、前科2犯の経歴を重ねていました。捜査関係者の間では、過去に留置場や鑑別所で他の収容者から刑事手続の抜け穴や逃走のノウハウを吸収していた可能性が強く指摘されています。高校中退あるいは転校を経て通信制課程を修了したとも言われますが、定職に就くことなく大分県別府市のリゾート施設や飲食店を転々とし、職場でも同僚と激しいトラブルを繰り返していました。