東京のマーケット文化を牽引し続けてきた象徴的な存在が、表参道に位置する青山ファーマーズマーケットだ。会場となる国際連合大学(UNU)前の広場は、毎週末になると全国各地から集まった気鋭の農家やクラフト作家、そして感度の高い買い物客で熱気を帯びる。
ここに集う生産者の多くは、土壌の力を信じて農薬や化学肥料に頼らないオーガニック農業を実践している。生産者みずからが「この蕪は皮ごとグリルして塩だけで食べてみて」と調理法を指南する姿は日常茶飯事。さらに、丁寧な手仕事が光るクラフトマーケットも併設されており、木工カトラリーや手織りのリネンなど、日々の暮らしを底上げしてくれる逸品との一期一会が待っている。