札幌市南区真駒内に広大な敷地を構える真駒内駐屯地は、道央エリアの防衛・警備を一手に引き受ける陸上自衛隊第11旅団の中枢機関です。同旅団司令部をはじめ、第一線で機動展開を担う第18普通科連隊、第11特科隊、第11高射特科隊、第11後方支援隊、第11施設隊など、多岐にわたる部隊が緊密に連携して配置されています。
真駒内駐屯地の最大の特徴は、北海道の経済・政治の中心である人口約197万人の政令指定都市・札幌に直結している点にあります。冷戦期の北方脅威に対処する大規模野戦拠点という位置づけから、機動性と即応性を重視した都市型防衛部隊へと改編が進められてきました。16式機動戦闘車の導入やサイバー・電子戦への対応強化など、現代戦の様相に合わせた装備の高度化が継続的に図られています。
防衛任務のみならず、大規模自然災害時における初動救助拠点としての機能も極めて重要です。北海道胆振東部地震をはじめとする過去の災害対応でも、真駒内駐屯地の部隊は即座に出動し、人命救助、給水支援、道路啓開活動において決定的な役割を果たしました。広報資料によると、道民の生活インフラを守るセーフティネットとして、自治体や警察・消防との合同訓練が年間を通じて綿密に実施されています。