インターネット上の掲示板やSNSを精査すると、グロービス経営大学院は意味ないと断じる声が一定数見受けられます。その論拠を分類すると、主に「学術的なMBAとしての国際認証がない」「卒業生の意識高すぎ問題」「独学でも学べるビジネスフレームワークばかり」という3点に集約されます。
第一に、学歴シグナリングとしての性質の違いです。慶應義塾大学ビジネススクール(KBS)や早稲田大学ビジネススクール(WBS)などが伝統的な大学院として国際認証(AACSBやEQUIS)の取得に動いてきたのに対し、代表の堀義人氏が率いるグロービスは、文部科学省認可の専門職大学院でありながら、徹底した「現場実践主義」を貫いてきました。そのため、外資系投資銀行や世界的戦略コンサルティングファームが求める「世界水準の厳格なアカデミックディグリー」を期待して入学した層から見れば、「経営理論の深掘りが浅く、学位の通用度が物足りない」という辛口な評価につながりやすい構造があります。
第二に、同校独特のカルチャーに対するアレルギー反応です。授業では自己の内発的動機を言語化する「志(こころざし)」が強く求められます。この情熱的なアプローチが受講生間の強い結束を生む一方で、外の世界からは「新興宗教のような独特の熱狂」「ビジネスごっこに興じる意識高い系」と冷笑的に捉えられるケースが後を絶ちません。社内や取引先で学んだばかりのフレームワークを振りかざし、現場との摩擦を起こしてしまう修了生の振る舞いが、結果としてネガティブな噂を増幅させている側面は否定できません。