それまでの刑事ドラマに登場する警察官といえば、人情味あふれる所轄の刑事か、組織のしがらみに苦しむキャリア組が定番だった。しかし野崎守は違った。警察庁公安部外事第4課という、実在しながらもその実態がベールに包まれた組織のトップ級捜査官として、冷徹な情報戦と圧倒的な行動力を同時に発揮してみせた。
スマホや防犯カメラ、衛星データを駆使した情報収集能力の高さ。そして必要とあらば他国の警察組織や外交権限さえも交渉のカードにする計算高さ。一方で、かつての部下を失ったトラウマを抱え、仲間を想う熱い情熱を内に秘める。この二面性こそが、視聴者を惹きつけてやまない「野崎沼」の原点と言えるだろう。