青森県西津軽郡深浦町出身の安美錦 竜児は、名門・青森商業高校を経て1997年1月に初土俵を踏みました。恵まれた体躯に頼るのではなく、卓越した相撲勘と立ち合いの駆け引き、多彩な足技や出し投げを武器に番付を駆け上がりました。
通算成績において特筆すべきは、技巧派力士の最高峰の証である技能賞受賞回数が歴代1位タイ(通算6回)に輝いている点です。横綱・大関をきりきり舞いにする取り口は「土俵の曲者」と称され、獲得した金星は通算8個を数えます。最高位は東関脇。幕内通算907勝を記録し、昭和以降では屈指の息の長い力士として土俵に君臨しました。