1953年(昭和28年)に東京都で生まれた鈴木俊一氏は、麻布中学校・高等学校を経て早稲田大学教育学部を卒業しました。名門政治家の一族でありながら、大学卒業後にすぐ政界入りするのではなく、父の出身母体でもあった全国漁業協同組合連合会(全漁連)に就職した経歴を持ちます。
水産現場の最前線で職員として実務経験を積んだ後、1985年から父・善幸氏の秘書を務め、本格的な帝王教育を受けました。父が政界を引退した1990年の第39回衆議院議員総選挙において、父の地盤を引き継ぐ形で旧岩手1区から出馬し、初当選を果たしています。
父・善幸氏が俊一氏に繰り返し説いたのは、「政治家は聞き役に徹し、いたずらに敵を作るな」という融和の精神でした。表舞台で派手に自己アピールをするよりも、裏方で地道に利害関係者をまとめ上げる調整型のスタイルは、まさに父から直伝された政治信条そのものです。