成田でうなぎを食べる際、真っ先に名が挙がるのが「川豊(かわとよ)」や「駿河屋(するがや)」だ。創業明治元年の川豊本店は、木造3階建ての風情ある建物と、店先での手際よい捌きで知られる。駿河屋は厳選された国産鰻と大正時代から続く濃密なタレが自慢で、ピーク時には数時間待ちとなることも珍しくない。
だが、地元住民や成田に通い詰める愛好家には、それぞれ「推し店」がある。例えば、薬味と出汁で味わいを変化させるうな重を提供する「菊屋」、静かな雰囲気で落ち着いて食事ができる「名代 菊屋」や「近江屋」、さらには参道から少し離れた印旛沼周辺の隠れた名店まで、成田エリアには60店舗以上もの鰻提供店がひしめく。店ごとのタレの甘さや焼き加減の違いを比較するのも、成田探訪の醍醐味だ。