ネット上の掲示板やSNSでは長年、「競輪の8億円当選なんて運営の自作自演(サクラ)ではないのか」という疑義が幾度となく囁かれてきました。しかし、結論を明確に言えば、超高額配当の当選者は間違いなく実在します。
日本の公営競技における歴代最高払戻金として金字塔を打ち立てたのは、2010年10月21日の平塚競輪場でした。重勝式車券「チャリロト」において、実に9億598万7,400円(額面としては200円投資に対する配当)が記録されたのです。この配当は、それまで日本の公営ギャンブル界のトップに君臨していた地方競馬(ばんえい・大井など)やJRAのWIN5すら大きく凌駕し、現在も破られていない歴史的快挙として記録されています。
当時、現場の記者クラブや競輪統括団体が騒然となった様子を、ベテラン記者は次のように回顧しています。「発売締切のブザーが鳴り、7レースすべてが確定した瞬間、モニターに表示された異常な桁数にオフィスの全員が息を呑んだ。『システムエラーではないのか』と確認が飛び交ったが、正当な的中だった。当時、キャリーオーバーが数カ月間にわたって積み上がっており、まさにマグマが爆発した瞬間だった」。
当選者の身元については、厳重な個人情報保護規定に基づき氏名や居住地は公表されていません。しかし、民間販売サイト「チャリロト.com」を通じてインターネット投票で購入されたログが確実に残されており、一般の民間会社員(当時)のアカウントへと正規に送金処理がなされたことが公表資料から確認されています。