フローリングや磁器タイルのように目地が存在する床材は、長年の使用によって汚れが溜まりやすく、定期的なワックス掛けや目地の補修作業が欠かせない。これに対して、流し込み工法(セルフレベル工法)を用いて作られるシームレスな構造は、水や油の浸透を遮断し、清掃の手間を飛躍的に削減する。
価格面では、一般的な複合フローリング(平米あたり5,000円〜1万円程度)と比較すると、樹脂床の初期施工費(平米あたり12,000円〜25,000円程度)は高く見えるかもしれない。しかし、20年スパンでのライフサイクルコストを計算してみると、話は一変する。目地の打ち替えや部分張替えが不要であり、高耐久のコーティングが長期にわたり下地を保護するため、トータルの維持管理費用はむしろ割安になる計算だ。
特に最近人気を博しているのが、硬度と光沢に優れるエポキシ樹脂フローリングと、柔軟性と衝撃吸収性を両立したポリウレタンレジン床である。さらに、インダストリアルな質感と温かみを合わせ持つモルタル調レジン仕上げは、商業空間だけでなく住宅のコンシューマー層からも支持を伸ばしている。