「野獣」と呼ばれた金メダリストの真実:松本かおる(薫)の壮絶なる柔道人生とアイス改革

「野獣」と呼ばれた金メダリストの真実:松本かおる(薫)の壮絶なる柔道人生とアイス改革

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2012年ロンドンオリンピック。日本柔道界はかつてない逆風の中にあった。男子代表が史上初の金メダルゼロに終わるという重苦しい空気の中、女子57kg級の代表として畳に上がったのが松本かおるだった。

彼女の試合前の表情は、世界中のメディアの目を引いた。顎を引き、目を極限まで見開き、相手を睨みつける。いわゆる「スイッチが入った」状態だ。本人によれば、試合前には自らを極限の闘争モードへ追い込むため、あらゆる雑念を削ぎ落とし、「野獣」と化していたという。

決勝戦の相手は、ルーマニアのコリーナ・カプリオリウ。一瞬の隙も許されない緊迫した攻防の中、松本は反則勝ち(相手の禁じ手による指導)で勝利を掴み取った。審判の手が上がった瞬間、日本女子柔道チーム唯一の金メダルが確定した。表彰台で見せた満面の笑みと、試合中の凄まじい鬼相とのギャップは、日本中に強烈な感動と親しみを与えた。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。