フジテレビジョンとイザワオフィスのタッグによって長年育まれてきた深夜のコントバラエティ枠。その歴史の中でも、本作はひとつの到達点と言える存在感を放つ。日本のテレビ放送業界が時代の波とともに大きな変化を遂げる中でも、徹底して「ベタな笑い」と「洗練された間」を追求し続けた姿勢は異彩を放っていた。
舞台設定は、誰もが立ち寄ったことのあるような喫茶店や居酒屋。一見するとありふれた日常風景だが、そこにひとたび喜劇の巨匠が立ち現れると、世界は一変する。観客をぐいぐい引き込むストーリー展開と、予測不能な展開の連続。深夜番組ならではのリラックスした空気感がありながら、一切の妥妥を許さない制作魂がそこには宿っていた。