「話しかけづらいオーラを出したいんです」。都内のIT企業に勤めるアキさん(27)はそう語る。彼女にとって左手薬指のシルバーリングは、一種の「シールド(盾)」だ。執拗なナンパや、職場での不必要なアプローチを未然に防ぐため、あえて既婚者やパートナー持ちを装う。この防衛策は、特にマッチングアプリ全盛の現代において、リアルな人間関係のノイズを減らすためのライフハックとして定着している。
かつては「嘘をついているようで後ろめたい」と感じる人もいたが、今や自己防衛は最優先事項。無駄なやり取りにエネルギーを割くくらいなら、リング一つで境界線を引く方がスマートだというわけだ。