インターネット検索や知恵袋などで「ドラえもんの先生の本名」として最も頻繁に挙げられるのが「我成(がなり)」と「えい一郎(先生えい一郎)」の2つです。これらは決してデマではなく、過去の公式映像作品に明確なルーツを持っています。
1. 日本テレビ版(1973年旧作)で生まれた「我成(がなり)」
「我成」というインパクトのある苗字は、1973年4月から半年間のみ日本テレビ系列で放送された、いわゆる「日テレ版(第1作)ドラえもん」のキャラクター設定資料に由来します。生徒たちを怒鳴りつける(がなり立てる)キャラクター性から名付けられたアニメ独自のネーミングであり、当時の設定表には「我成先生」と明記されていました。この日テレ版は現在公式な再放送やソフト化が行われていないため、ファンの記憶や当時のマニアックなアニメ雑誌記事を通じて語り継がれ、都市伝説のように広まることとなりました。
2. テレビ朝日版初期に登場した「えい一郎」説
もう一つの「えい一郎」という名前は、1979年からスタートしたテレビ朝日版アニメ(第2作第1期・大山のぶ代時代)の作中描写に端を発します。アニメオリジナルのエピソード内やテストの採点欄、黒板の記載などにおいて、スタッフの遊び心や小道具のディテールとして「先生えい一郎」という表記が用いられた事例が確認されています。ただし、これもシリーズ全体の絶対的な公式設定として固定されたわけではなく、特定回における演出の一環でした。